サービスがJAFと被る? -2





 任意保険のサービスはどうして生まれたのか? これを考えてみます。

 任意保険はサービスの一環としてロードサービスを始めていますが、保険会社ですからこれが専門ではありません。あくまでも保険会社から依頼された人達が仕事にあたっています。

 対してJAFは歴史があり、ロードサービス一筋に取り組んで来ました。これだけを専門に行うプロの集団です。そして契約は皆さまと直接行っています。


 任意保険付随サービスは、よく確認する必要があります。保険の約款をよく読める方は少ないと思いますが、小さな字でいろいろな難しい事が書いてあります。とある保険会社の場合は、キーをロックしたとか、バッテリーが上がってしまったなどのケースでは有料となるのを御存知でしたか?保険会社付随のロードサービスの場合、あくまでも事故を起こしてしまった際のレッカー代に限られたものが、かなりあります。

 例えそれが無料であっても、回数に制限がある場合がほとんどです。保険会社のパンフレットにはJAFの代わりになりそうだと思わせる情報が上手に書かれていますが、悪いことは前に押し出さないのが保険会社のやり方です。結果として、いざという時に有料だったり、何度も使えないという結果になります。


 世間一般では「JAFなんか...」という意見が多いようですが、私は違うと思います。

 元JAFの隊員と一緒に仕事をした事がありますが、彼らはとても厳しい訓練を日々重ねています。新しい電気を使った車の緊急時の取扱いや、電気切れの際の処置などは、既に徹底教育されています。

 バッテリー上がりやタイヤのパンク、キーの閉じ込みやガス欠などでも、電話一本で駆け付けてくれます。年会費を払っていれば、これらの作業は無料です。

 
 そして、JAFに対しての気持ちが離れている人は、JAFのサービスのもう一つを御存じないのです。それは、各種施設の割引です。

 つい最近、管理人は熱海の温泉旅館に親を連れて行ってきましたが、その際、大人4人で、宿泊代から1人500円、プラス飲食時に500円のドリンクサービスがあり、これだけで一年間の会費をペイする事ができました。

 さらに、様々なプレゼントにも応募できますし、機関紙JAFメイトの内容は折り紙つきです。

 今、力を入れているサービスとして、会員証提示でガソリンが会員価格で給油できるスタンドが増えています。旅先ではどうしても燃料代が高くなりがちですが、このサービスを使えば給油するだけで家族にジュースを買ってあげられる位を節約できます。


 このように、私たちドライバーとの直接の契約ですから、何に対してもJAFは私達の事を常に考えてくれています。

 対して保険会社はあくまでも保険会社であり、事故の処理や契約内容の見直し、いかに保険料収入を上げるか、いかに事故時の支出を抑えるか、評価損などの厄介な対応をいかに「かわす」かなどをいつもいつも考えています。ロードサービスが付随しているのは、あくまでも付加価値を上げて保険を契約して欲しいから、すなわち自分達の事をまず考えているからであって、私達の事を考えてくれているものではありません。余談ですが、保険料値上げに踏み切る前にやることをやっていない、損保会社の営業総合職社員の給料を全く見直すことなく、安易に契約者に負担を求めるという姿勢に、管理人はかなり憤りを感じています。彼らの年収は40代で1,000万円を軽く超えます。


 何かがあった時、その違いはハッキリします。

 保険付随のロードサービスはあくまでも予備的な存在です。特に初心者の方は、保険付属のものが万全だと考えないで下さい。メインはきちんと個人でJAFに加入される事を強くおすすめいたします。


 繰り返しますが、様々な状況を経験してきた管理人からのアドバイスです。


 





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